DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
「ぁの...
本当に違うんです//
本当に...
あたしの不注意で
ぶつけただけなんです」
必死に訴える乙羽に医師は
「...分かりました
頭部の腫れと出血がヒドイので
念のためCTを撮りましょう
軽い脳震盪(ノウシントウ)を
起こしてると思われるので
しばらく、めまいや吐き気等の
症状も出るかも知れません
後、傷は縫合しましょう...」
そう言うと医師は
ナースに合図をして
乙羽をCT室へと案内させる
飯岡は再び喫煙室へ戻り
イライラとタバコをふかし始める
検査を終え
戻ってきた乙羽が
喫煙室の飯岡を横目に
診察室へ入ると縫合の準備が
整っている
「こちらへ...」
医師に促され乙羽がイスに座ると
「もし...」
「?」
「もし、貴方が
DVの被害に遭っているのなら
恐れずに警察へ行きなさい
手遅れにならない前に...」
傷口を縫合しながら医師が言う
「ありがとうございます
でも、本当に
違うんです...
状況が複雑過ぎてうまく
説明できないんですが
彼は...
そんな人じゃありません」
乙羽が言うと医師は
それ以上、何も言わなかった
処置を終えて病院を出ると
「柊音が戻るまで
事務所に戻った方がいい」
そう言い
事務所に戻るコトを提案する
鍵も壊されちゃったし...
一人であの部屋に
帰るのも怖い...
飯岡の言う通り乙羽は
事務所へ戻る