DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
「ぇ...」
頭からスッポリと
フードを被せられ
手を引かれる乙羽
「待っ....て...」
乙羽の言葉など
お構いなしでグングンと
腕を引く柊音
「柊音...
待って...」
乙羽は柊音の袖を引っ張る
「何だよ...
い~から...早く...」
袖を引っ張る乙羽の腕を
少し強引に引っ張る柊音
「..ダメ..だよ...
あたし...
部屋から出ちゃいけないって
言われてるの...」
「知ってる」
知ってるって...
「大丈夫だよ...」
「ダメだよ...
あたし飯岡さんに
殺されちゃう」
「バレやしねぇよ」
そう言い柊音は
尚も強引に乙羽の手を引き
とうとう、地下の駐車場まで
降りてきてしまう
「ほら、乗って」
助手席のドアを開け
車に乗るよう促す柊音
「...」
助手席に乗り込むしか他に
逃げ場のない乙羽は仕方なく
乗り込むがすぐに後部座席の
足下へ移りうずくまる
「何だよ大丈夫なのに...」
不満そうに運転席に乗った柊音は
後部座席にうずくまる
乙羽の髪を撫でる
「大丈夫だよ...」
腕を引いて助手席に
座るよう促すも乙羽は
それを頑なに拒む
契約期間中DOLLは
事務所の許可なく
家から出ることを
許されていない
ベランダや窓に
近付く事もNG
張り込んでいる
マスコミへの対策
DOLLは
そういう細かい
約束事に縛られ存在する
当然、買い物も
自由にできないDOLLは
必要な物は専属のスタッフに
買ってきてもらう
それなのに...
柊音と車で外出なんて...