DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
3時間程経つと
点滴の中味も
すっかり空になり
乙羽は針を抜く為
そっと柊音の腕を取る
「ぅ..ん...」
「ゴメンネ...
終わったから針抜くね」
「もぅ、終わり?」
寝ぼけ眼の柊音が
目をこする
「...ぅん」
点滴の針を止めているテープを
ゆっくり剥がす乙羽を見ながら
「いいね...
白衣は?
持ってないの?」
寝起きのやけに色っぽい
低音ボイスで乙羽に囁く
「もぉ..//」
そんな柊音にドキドキしながら
針を抜く乙羽
さっきまで熱で熱かった
柊音の手が冷めている
「...ヨカッタ
クスリ(解熱剤)が
効いてるみたい...」
「ぁぁ。
だいぶ楽んなった」
「今の内...
何か食べといた方が...」
「ぅん...
ぁ、森ちゃんは
何か食べた?
俺に気を遣わないで
お腹すいたら何でも
注文しなよ」
「ぅん
ぁりがとう...
ぁのね...
おうどん
作ったんだけど...
食べる?」
「ぅそ、マジ?
食う!食う!」
柊音が体を起こすのを
手伝う乙羽
乙羽がキッチンから
トレーを運んでくると
「♪♪♪」
子供のような表情で
ご機嫌な柊音
「マジ、嬉しい♪」
「クス...
熱いから気を付けてね」
乙羽が柊音の目の前に
ゆっくりとトレーを置くと
柊音はヒナ鳥のように口を開け
うどんが運ばれてくるのを
待っている
「クス...
子供みたい」
「毎日、風邪でもいいな...」
「クスクス、飯岡さんに
怒られるよ...」
「...だな」