DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

 ずっと...
 こうしていたい...


そう、思えば思うほど
時間は無情にも
あっという間に
過ぎていく


「時間...
 大丈夫?」


時間を気にする柊音に
乙羽が心配そうに尋ねる


「ぁ~
 行きたくね~」


子供のように
毛布に包まる柊音


「クス...」


代わりの利かない仕事...


そんなこと...

今まで十分
分かっていたはずなのに

乙羽を知ってから
時々それが
恨めしく思う



♪~♪~♪~

鳴り響く
柊音の携帯音


着信画面には
マネージャーの名前


「...ハイ」


ぶっちょ面で電話に
出た柊音は一言だけ
「分かった」と言い
電話を切った


「ぁ~、クソ~~」


イライラした様子で
頭をかき乱す柊音


「...
 行きたくねぇけど
 行ってくる...」


乙羽の額に唇を押し付け
名残り惜しそうに
ベッドから這い出る柊音


小雨がパラつく中
マネージャーの運転する車で
撮影所へと出掛けて行く



パタン...


一人、部屋に
残された乙羽は
一度大きく
「ぅ~んんん」と
大きく伸びをした後で
柊音の部屋のベッドの
シーツを交換する


「これでよし

 後は...
 洗濯機が終わるまで...」


乙羽はリビングのソファーに座り
TVをつけ、一息つくと
すぐに強烈な睡魔に襲われ
深い眠りへ落ちていく
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