DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

「乙羽?」


心配そうに乙羽の顔を
覗き込む柊音


「俺が帰るまで
 ココで待ってて...」


「... ぅん//」


 ぃぃ..のかな...
 
 ここで...
 待っていても...


不安そうな表情の
乙羽を頭を
柊音はポンポンと優しく
たたくと


「俺...
 荷造りしてくる」


そう言って
食事も早々に切り上げると
自分の部屋へと入っていった


乙羽もすぐに
食べたものを片付けて
自分の部屋に戻る


 一週間...


ベッドの脚下で
膝を抱える乙羽


コン!コン!


「乙羽...


 もぅ、寝た?」


控えめなノックの後に
柊音の声がする


乙羽が扉を開けると


 ぇ...//


柊音はいきなり
乙羽を強く抱きしめた
 

 シ..オン...?


「ヤバイ//...

 俺...重症だ...」


 ぇ...


乙羽は慌てて
柊音の額に手を当てる


 熱は..ない...
 みたい..だけど...?


「どこか痛むの?」


乙羽が心配そうに
柊音の顔を覗き込むと


「...ハハ//


 本当、重症...

 俺...
 どうかしちまったんだな」


そう言うと柊音は
乙羽をベッドへと押し倒す


「チョ、チョット、柊音//」


「風邪なら...

 もぅ、平気...
 
 でも..俺... //」


乙羽の瞳をまっすぐに
見つめたまま柊音は
乙羽の唇を奪う

窓から差し込む
月明かりが
野生に戻った柊音を
妖艶に照らし出す

時々、前髪をかき上げる
柊音の仕草がとても...

色っぽくて...



柊音に抱かれながらあたしは
心にブレーキをかける...

 決して...
 本気にならないように...




甘い月明かりの中
二つの影が
一つに重なり合う

互いの身体が一つに
溶け合うほど
強く..強く...

互いに身体を引き寄せ合い


もっと...
触れたい...

もっと...
愛し合いたい...

もっと...


 乙羽といると俺は
 欲張りになる...


乙羽を腕の中に包み込んで
離そうとしない柊音

その内、そのまま
抱きしめたままで
深い眠りへ落ちていく


窓辺から差し込む
月明かりに照らされた
柊音の寝顔を見ながら


 クス...
 子供みたい...

 さっきまであんなに
 獣のようだったのに...


柊音の寝顔を
見つめながら乙羽は
眠れずに朝を迎える


♪~♪~♪~♪

柊音の携帯が
目覚まし代わりに
メロディーを奏でる

音に急かされ
けだるそうに起きた柊音は
手探りで携帯を探す


クスクスクス...

中々、携帯を
探し当てない柊音を
乙羽がクスクスと笑う


「ゴメン...
 起こした?」


目が開かない様子の柊音


「クスクス... ぅぅん」


柊音はようやく携帯を探し当て
目覚ましを止めると
何度も..何度も...
乙羽に優しくKISSをする

「いいの? 時間」


「...ぁぁ
 行きたくねぇ...」


「クスクスクス...」
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