DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

そして...

柊音が家を空けて
4日目の夜


事件は起こる




ガタン..
ガタガタ...

遠慮がちだがリビングから聞こえる物音に
ふと目を覚ます



 ...柊音?
 ...帰ったのかな



あたしはそれぐらいにしか
考えてなかった


部屋のドアを開けてリビングに出る


 ...ぁれ?


リビングは真っ暗なままで
シ..ン...と静まり返っている



そして、気が付く...



.....ぇ


真っ暗な闇の中
誰か立っている



 ぇ...
 柊..音...?


見えるのは真っ黒な黒い塊
だが、その背格好からすぐに
柊音じゃないことに気が付く


 どうしよう...
 逃げなきゃ...


頭じゃ分かっているけど
今、この状況はまさに一触即発

どちらかが少しでも動けば
それがGOのサインとなる

 怖いけど...
 あたしが先に動かないと

 向こうから飛びかかって来られたら
 逃げられない...


あたしは恐怖で動かなくなった
重い体にムチを打ち必死で
今出て来た自分の部屋へ向かって走り出す

もうすでに後ろには男の気配


 ダメ..追い付かれる...


部屋に逃げ込みドアを閉め
鍵を掛けようとするが男が
ドアを押しうまく鍵が閉められない


 ぅっ...
 どうしよう...凄い力...

 このままじゃ、侵入される


その瞬間、男に腕を掴まれ
一瞬で床に押し倒される


バターン
ドサ、ドサ、ゴトン...


男との揉み合いで
いろんなものをなぎ倒し
床に散乱している

必死で抵抗するあたしの身体を
男が馬乗りになって押さえつける


「騒ぐな...
 殺すぞ...

 金はどこだ」


馬乗りで首元を押さえつけられ
喋りたくても喋れないない


「...」


そんなあたしにイラついた男は
側にあった電気のコードで
あたしの手を後ろ手に縛る


すると男は


「金だよ 金
 あんだろ?」


殺気立った男は
あたしの髪の毛を掴み
額を床に打ち付ける


ゴン!ゴン!


「金だよ! 金」


何度も何度も
床に額を打ち付けられ
意識が朦朧としてくる



 シオ..ン...


その時


ドンッッ!!


突然、身体が軽くなり
背中に乗っていた男が
壁際まで勢いよく飛ばされる
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