ナルシストの隣
「…だから全部知ってる。知らないふりなんてして、ごめんね。でも、舞ちゃんの事知ってるって言ったら絶対に口をきいてもらえないと思って…」

「そっか…」

事務所に入った後、当時現場に居合わせたスタッフに片っ端から事件の真相を聞き回ったらしく、本当に全て知っている様子だった。

そして、今の事務所に入った理由は私に会いたかったからだと照れながら頭をかいていて影の修平のネコ毛の髪が揺れていた。

ファンか…

自分の事で精一杯で、応援してくれている人の事なんて考えた事もなかったな…



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