長くて短かった月日
「患者は、遅かれ早かれ一度は経験する物さ。
見られるってのもドキドキして良いかも」
「完全に、別の世界に行っとる。ヤバイよ」
「また変態扱いする」
と、言って笑っているが、局部麻酔なら俺と同じ・全身麻酔なら同じ事をされるが判らないだけなのである。
なんて事を考えていたら気分が悪くなり、ベットに戻り横になった。
辛いので、熱を計ったらかなりの熱が上がっていて気分最悪にまでなった。
仕方ないので、熱が上がった事を看護師に、伝えベット上でやる事が無いので、何かしようと考えたがなにもなくメールを打つのを忘れていた事に気が付き早速長いメールを打った。直ぐには帰ってこないだろうと、看護師に氷枕を持ってきてもらっている最中に、携帯が震えた。
見ると、彼女からで有る。
「山田さん、術後経過は、知っています何か有ると心配なのでたまにナースセンターに行き、カルテを確認しています。
オペ室で風邪でも引きましたか、余り長く来ないのでやはりふざけていたのかと思いましたが今日届いてやはり山田さんだと思いました。
早く退院して、私をどこか連れていってください。必ず待ってます。
との事だった。
俺は、出来るだけ早く出て南の島に行きたいと返した所で具合が急に悪くなりメールさえ打てなくなってしまった。
そのまま一切起き上がる事も無く、食事もせずに寝ていた。
次に起き上がれたのはそれから三日がたってたい。
最初にしたのは、メールチェック起き上がれない間に十件をこすメールが入っていた。
会社からの連絡であった残りは全て彼女からであった。
まだ書く気になれず。熱は39・5迄上がり起きていることが出来ずに、また寝付いてしまった・
結局、一週間の間起きれば、熱が上がりその為に体力を奪われる状態が続いた。その間でもいたずら心は健在で、毎朝の検温は体温計を擦り置いておくと0度になるのを利用ししばし遊んだり血圧を計っている最中に、悪ふざけをするのは当たり前、俺達大部屋の、中には糖尿病で入院している老人が居たのだが、これがまた看護師を騙すような老人で、夜中にゼリーを食べたり、煎餅を食べたり甘いジュースを、飲んだりするのに、俺が気が付いた時には看護師に、報告するのだが
「はい、おじいちゃん、血糖計るよ」と、来た看護師に、
「俺は、もう直ぐ死ぬんだろ、凄く体調が悪いんだから」と
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