悪魔のいる教室
「いや。……行きてぇのか?」
「ん、えーあー……行きたいかも……けど、行きたくないかも……?」
「どっちだよ」
「あー……」
く、苦しい……。
発車すんのが嫌だから時間稼ぎしてんのに、早くもネタ切れというピンチに追い込まれてしまった。
悪魔は「今日は連れてけねぇ」とバッサリ話を打ち切り、原チャリは動き出した。
「な、なんで!?」
「今日は、あそこでゲームがある」
「ゲーム?」
「あぁ」
話してる間も、原チャリはゆっくりゆっくり方向転換していく。
「何? ゲームって何?」
「試合」
「試合? 試合って何?」
「あぁ?」
「試合いつ? ねぇ、試合いつ?」
「うるせぇよ、お前」
頼む、今のうちにガス欠になってくれ!!
そんな私の願いは、
「行くぞ」
悪魔の一言で打ち消された。
「ん、えーあー……行きたいかも……けど、行きたくないかも……?」
「どっちだよ」
「あー……」
く、苦しい……。
発車すんのが嫌だから時間稼ぎしてんのに、早くもネタ切れというピンチに追い込まれてしまった。
悪魔は「今日は連れてけねぇ」とバッサリ話を打ち切り、原チャリは動き出した。
「な、なんで!?」
「今日は、あそこでゲームがある」
「ゲーム?」
「あぁ」
話してる間も、原チャリはゆっくりゆっくり方向転換していく。
「何? ゲームって何?」
「試合」
「試合? 試合って何?」
「あぁ?」
「試合いつ? ねぇ、試合いつ?」
「うるせぇよ、お前」
頼む、今のうちにガス欠になってくれ!!
そんな私の願いは、
「行くぞ」
悪魔の一言で打ち消された。