悪魔のいる教室
「付き合ってんの?」
久々の会話を楽しんでた私達を、2つ目のおにぎりの袋を開けながら視線だけで見る悪魔。
「そんなんじゃねぇよ。ひなたは俺のイトコ」
「……だよな」
悪魔は私をチラ見した後、フッと鼻で笑いながら言った。
て、てめぇ!!
そのバカにしたような笑いはなんだ!?
『こいつ可愛くねぇし』って言いたいのか!?
言いたいんだろ!?
あぁ、知ってるよ!!
知ってるけど、ムカツク!!
自分に向けられた最初の笑顔がこんなんだった事が、すんげぇムカツク!!
「てか、そのケガどうしたの?」
私は頭に血が昇った勢いで、実は一番気になってた事を問い掛けてみた。
瞬間、悪魔が手の力加減に失敗したせいでおにぎりの海苔がビリッと破れてしまい、『よっしゃ!』と心の中でガッツポーズを決めた。
別にそれを狙ってたわけじゃないんだけどね。
よほどショックなのか、おにぎりを見つめたまま動かない、悪魔の石像。
つーか……ショック受けすぎじゃない?
海苔が破れてても味は変わんないのに。
意外に悪魔は、私より神経質なのかも。
久々の会話を楽しんでた私達を、2つ目のおにぎりの袋を開けながら視線だけで見る悪魔。
「そんなんじゃねぇよ。ひなたは俺のイトコ」
「……だよな」
悪魔は私をチラ見した後、フッと鼻で笑いながら言った。
て、てめぇ!!
そのバカにしたような笑いはなんだ!?
『こいつ可愛くねぇし』って言いたいのか!?
言いたいんだろ!?
あぁ、知ってるよ!!
知ってるけど、ムカツク!!
自分に向けられた最初の笑顔がこんなんだった事が、すんげぇムカツク!!
「てか、そのケガどうしたの?」
私は頭に血が昇った勢いで、実は一番気になってた事を問い掛けてみた。
瞬間、悪魔が手の力加減に失敗したせいでおにぎりの海苔がビリッと破れてしまい、『よっしゃ!』と心の中でガッツポーズを決めた。
別にそれを狙ってたわけじゃないんだけどね。
よほどショックなのか、おにぎりを見つめたまま動かない、悪魔の石像。
つーか……ショック受けすぎじゃない?
海苔が破れてても味は変わんないのに。
意外に悪魔は、私より神経質なのかも。