秘宝-戦い-第Ⅰ幕
「俺、アレン」
「私、ユカ」
私たちは握手を交わし、歩きだした。
ときどき、腕の傷が痛むが顔には出さないようにしている。
…心配、かけたくないからね。
「ユカって人間なんか!?」
ヒュウガが聞いた。
「そうだよ?」
「え?人間界から来たの!?」
アズミが驚く。
「うん」
「俺も人間界から来たんだ」
「マジで!?」
私はヒュウガに親近感を覚えた。
同じ…世界から。
同じ、人間界から来たヒュウガに…。
「どうやってここに来たの?」
私はヒュウガに問いかけた。
「なんか、枕元においてあったコレつけたら光に包まれてさ…」
ヒュウガは“コレ”と言うとき、動物の皮で作られたものを触った。
光に包まれて…か。
私と同じだ。