秘宝-戦い-第Ⅰ幕
その時、見張りをしていたような人が部屋に飛び込んできた。
「アーシャン様、連絡がございます」
アズミの母親は頷いて、部屋を出て行った。
「すぐに探し出して来なさい。今から行けばすぐに見つかるでしょう。痛みをほったらかしにしておくわけにはなりません」
そんな声が廊下から聞こえた。
「しかし…」
「いいから行くのです!こちらのことは私が処理します」
アズミの母親が部屋に入って来た。
探し出す?
見つかる?
痛み?
処理?
なんのことかさっぱりだ。
ユカもアズミの母親を見つめている。
アズミの母親が再び、問いかけた。