ありがとう、
「また今度話しかければいいじゃん。」

彼の言葉にその人はうなずくと、


「じゃあ、また明日話してもいい?」

と私に聞いた。


「うん、いいよ。」


矛盾。

別に話したいわけじゃない。ただ、彼に会いたかった。


なにか彼とのつながりがほしかった――。


眠たそうにとろんとまどろんだような彼の瞳。

不思議とそれに吸い込まれそうになってしまう。


きっとこれが彼の魅力なんだろう?
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