魔王さま100分の2
「理解が早くて助かります」
「ですが、協力の提案をしてきているのはただの魔族ではなく、自由となった魔王さまですよ。公になれば世界的な問題になります」
アイオネは、自身が今知った事実を指摘する。
「それについては心配するな」
横からキーヤが口を挟んだ。
「俺達は全面的にこの都市の防衛に協力するが、魔王さまと俺達の存在を表に出すことはしない」
「というと?」
「事が無事に過ぎれば、全てこの都市の人間達の手で片をつけたことにすればいい。俺達は黙ってここを出て行く」
「それで、あなた達が手にするものは?全てただの善意ってことはないでしょう?」