魔王さま100分の2
代表が答えた。
「根拠のない仮設ですが、この幽霊船は沈んだ仲間の残骸ではなく、封じられた魔王に引き寄せられている可能性があります」
「もしくは、魔王自身が呼んでいるとかな」
別の代表者がさらに言うと、アイオネは即座に否定した。
「魔王さまに、そのような様子はありません」
「ふむ」
これまで沈黙していたエミリオが、双方を落ち着かせるために声を出して頷く。
すると、キーヤ。
「こちらは、騒ぎに紛れて魔王さまが暗殺されることを危惧している」
アイオネは、これにも反論した。
「そのような事は私がさせません。領地内での魔王さま殺害は、全ての人間にとって凶事です」