魔王さま100分の2
「同時に、魔王さまを領地から連れ出す者も私が許しません。実力を持って阻止します」
宣言するアイオネ。
キーヤは、唇の端で笑って言った。
「なら、おまえは魔王さまを守ってくれ。頼りにする」
ヘナも頭を下げて、アイオネに言った。
「お願いしますね」
「もちろんですっ」
アイオネは背筋を伸ばして答えた。
この部屋に入って、一番自身あふれる態度だ。
エミリオは苦笑し、
代表達は、話がまとまればよしと流した。
「それにしても、アイオネさんは勇者なのに、必ず魔王『さま』と呼ぶのですね」
ヘナが言うと、アイオネは背筋を伸ばしたまま淀みなく答えた。
「単なる習慣です、他意はありません」
「そうですか」
ヘナは微笑んで、アイオネの答えを聞いた。