逆×LOVE
鏡に映る、まだヅラをかぶってない私は....水無月の顔のまま、下は女装。
だから勿論の事気持ち悪い。

自分なのに、自分を見て引いた。

ショック...
っていうか私元は女なんだって!!

元着るはずの服(女の子の服)が女の私に似合ってない?
それってかなり悲しくなる。


コンコンッ

突然、誰かが楽屋のドアをノックした。
私ははっとする。

「葉月です。入って平気ぃ?」

どうやら、葉月ちゃんらしい。

ん...?
あっ、ヅラ!!
私はテーブルの上に置いてあったヅラを素早くかぶった。
固定しなきゃ危ないけど、固定は後ですれば良いかな。

私はもうこの女装?姿が似合わない事を気にせずに、楽屋のドアを開けた。

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