逆×LOVE
もし水無月に会ったら用を話してくれる
と言うから、俺は伝えてほしい事をなるべくまとめて伝えた。

話をし始めて分かったけどその女性はスタイリストだったらしい。
勿体ねぇな、こんな綺麗な顔してんのにと思いはしたけど声には出さなかった。
何つうか誰かに似てる、とも思った。

話が終わって俺が自分の楽屋に戻ろうとすると、履き慣れないハイヒールのせいで転んでしまった。
....今日疲れてんだよ。

受け身もまともにとれずに俺の体は床に近づいていく。

....まいったな。

一応女(葉月)の格好だし、ヘタなまねは出来ない。
誰もいなかったらどうにかできるっつーのに。

俺は仕方なくそのまま倒れる事にした。
(怖がってる風に。)

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