泡姫物語
「今から?だって今もう2時だよ」

「それでも行こうよ。神社って歩いて行けるんだろ?」

「行けなくはないけど距離あるよ」

尻込みする私たちをなんとか動かそうとする。

「それなら、明日ふたりで行っておいでよ。私はまだ成就してないんだしさ」

それを言われて気を遣ったのか、なんとか今すぐ行くのは諦めてくれた。

「じゃあ愛子、明日の朝行こうな」

「うん、わかった」

ふたりが話してるのなんて昔から見ているのに今はなんだかほほえましい。
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