泡姫物語
いつものようにソファーに座り、ミルクティーを出す。

「ごめん、浴衣のままじゃ窮屈だから着替えてくるね」

「うん、待ってる」

早く話を聞きたくて、早足で寝室へ行き、ベッドに浴衣を脱ぎ捨て着易そうな部屋着を適当に着てリビングへ戻った。

「あれ、すごく早かったね。もしかして早く話が聞きたいとか」

「その通り。さ、聞かせてくださいな」

ソファーにどしっと深く腰掛け、ミルクティーをぐいっと飲んだ。

「えっとね、再会して3人でここで話をしている時の修君がなぜか気になってね、目が合ったり話しかけられるとドキッとしちゃったりして、なんか私変だなって思ってたんだ。きっと久しぶりだから緊張してるんだと思っていたんだけど」

「そんな空気、全然わからなかった。私なんてみんな変わらないなって思ってたよ」

「私もちょっと違和感みたいなのを感じていただけだったからもちろん修君も気付いてないと思う。そのあとふたりにプリンを出した時の美味しそうな表情を見て、あぁ、好きだなぁ。こういうの恋っていうんだろうなぁって思ったの」

そう話す愛子はいつもに増して可愛らしい。

「なんだか私達、甘酸っぱいね」


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