あの時に戻れたら【短編】
時計の針を目をつむりながらさっきよりたくさん回した。これでもか、これでもか!ってくらい回した。
そして心の中で「お父さん!」って何度も呼んだ。
深呼吸をしながら目を開ける…。
目の前に広がる光景は…私の実家だった。
「あれ…おばあちゃんちじゃない。」
郵便屋さんが家の前でポストに手紙を入れていた。試しに声をかけてみる。
「ご苦労様です。」
郵便屋さんは振り向く事もなくバイクで行ってしまった。
「やっぱり。見えてないんだ。」
そして心の中で「お父さん!」って何度も呼んだ。
深呼吸をしながら目を開ける…。
目の前に広がる光景は…私の実家だった。
「あれ…おばあちゃんちじゃない。」
郵便屋さんが家の前でポストに手紙を入れていた。試しに声をかけてみる。
「ご苦労様です。」
郵便屋さんは振り向く事もなくバイクで行ってしまった。
「やっぱり。見えてないんだ。」