あの時に戻れたら【短編】
過去の私は膨れっ面で2階に上がって行った。お父さんは階段の下から私を見つめていると、振り返って「お前は…加奈子か?」って聞いて来た。


「うん…加奈子。あのね、お父さんに言いたいことがあってね、来年のお盆休みから今までタイムスリップしてきたの。」


「タイムスリップ!?」


お父さんは頭をワシャワシャかきながらソファーに座り込んで俯きながら考え出した。


「いや…タイムスリップって…これは夢か?」

私は首を横に振る。

「この状況…どう受け入れたらいい…?」


「現実なの…未来から来たんだよ。」


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