あの時に戻れたら【短編】
心臓がギュッと痛くなった…。私…何も考えずにお父さんに余命宣告をしに来てしまった。あと半年もしないうちに貴方は死にます。何て事、言いに来たなんて…私は神様にでもなったつもりか…。一瞬なんて事をしに来たんだって自分を攻めた。


「で、伝えたい事って何だ?」


お父さんは私の心と裏腹に優しい笑顔を見せてくれた。


「お父さん…死ぬのか?」


ハッと思い付いた!今ならもしかしたらお父さんの癌は早期発見で手術したら間に合うのかもしれない!!そう思ってお父さんの手を引っ張って立ち上がらせた。




< 23 / 83 >

この作品をシェア

pagetop