チョコレートとキミ

すると

「やっと顔上げてくれた…」

優しい穏やかな笑顔で私をしっかり見つめてそう言った…

そしてまた真剣な顔になって

「瑠雨…」

私の名前を呼んだ…

『春…輝…?』

「瑠雨…好きだよ」

『えっ!?』

今のは聞き間違いかな?

まさかね。

私を好きだなんて…

『今…なんて言った?』

私は確認の為に聞き返す

「だから俺は瑠雨が好きだよって言ったの!!」

顔を真っ赤にして恥ずかしそうに視線を逸らして言う春輝…

私と目を合わせないその姿は

一年前のバレンタインのときみたいだった…

泣き続けていつのまにか眠ってた私をずっと

抱きしめてくれていて

私が起きたとき

一度も目を合わせてくれなかったときみたいだ…
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