鬼畜王子の飼育方法
「マジ?ありがとう。助かるよ。つきあわせてごめんな」
「…いえ」
って、アレ?
あなた誰ですか?
私の知ってる志季はごめんな、なんて滅多に言わないし、ありがとうなんて口が避けても言わない人なんですけど。
今、目の前にいる志季は…幻?
「…志季、先輩?」
「ん?」
ニコッと擬音がつきそうな笑みを浮かべながら、志季が首を傾げる。
……ゾゾー…、
鳥肌全開だ。
「何か、今日違くないですか?」
「何が?」
「キャラが」
「そんなことないよ。俺はいつも通りだよ?」
「いやいやいや」
絶ッッッ対違いますから!!