鬼畜王子の飼育方法


「マジ?ありがとう。助かるよ。つきあわせてごめんな」


「…いえ」


って、アレ?

あなた誰ですか?



私の知ってる志季はごめんな、なんて滅多に言わないし、ありがとうなんて口が避けても言わない人なんですけど。


今、目の前にいる志季は…幻?



「…志季、先輩?」


「ん?」


ニコッと擬音がつきそうな笑みを浮かべながら、志季が首を傾げる。

……ゾゾー…、

鳥肌全開だ。


「何か、今日違くないですか?」


「何が?」


「キャラが」


「そんなことないよ。俺はいつも通りだよ?」


「いやいやいや」



絶ッッッ対違いますから!!


< 118 / 294 >

この作品をシェア

pagetop