時を越えて君に
結局、湊は一番苦手な数学から始めることにした。



高校に入るなり、成績がガクンと落ち、その中で足を引っ張っている疫病神だ。




「さて、と………

さっきは問題集の20ページだったな…」




そう言って湊は数学の問題集を広げようとした。



しかし、思ったように20ページ目が開けられない。




理由としては、ベタつく汗………そして、問題集自体が分厚い、の二つが上げられる。




(いくら受験だからって、こんなに分厚い問題集を宿題にするだなんてあんまりだっての!)




湊は、いらいらしながら必死にページをめくっていた。
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