時を越えて君に
図書館内はそこそこ人がたくさんいた。




おそらく湊と同じ思考の人ばかりなのだろう。




暑くて、暑くて、どうにか暑さを凌ぎたくてここにきた。



実際、本気で勉学に勤しんでいるのは数えるほどしかいないようだ。




(こいつらもちっとは勉強しろってんだ)




湊は手ごろに人がいない場所を探し、少し息をついた後、宿題をひろげた。




国語、数学、英語、理科、社会。




何から手をつけようか、心の中で思考を巡らした。
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