時を越えて君に
(待て待て、こいつは何をやっている)




少女は数回深呼吸した後、時計に手を置き、湊をちらっと見た。



表情は少し自信なさげだが、その行為をやめようとはしない。




「………いきます」




少女はそう言うと、時計の中心をグイッと押した。



すると、その直後、先ほど見た光が再び現れ、少女の体を包み、次の瞬間、少女の体は文字通り、消えた。



それを見て、さすがの湊も目を丸くする。



慌てて湊は少女がいた場所へ駆け寄った。



しかし、そこに少女の姿は無く、まるで、元から何もなかったようだった。




(何だ…これ………)




そう思ったときだった。



再びその場が歪んで見えたと思えば、急に光を発した。
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