時を越えて君に
蝉がせわしく鳴く小道を抜け、田舎らしい風景を背にしていく。



引っ越してきて早三年。



都会にはない、この静かな空間にも大分慣れてきた。




それどころか好きになってきている。




裏表のない、この綺麗な環境にいるととても落ち着く。



小さいときから都会で暮らしてきた湊にとって、この環境は安らぎの空間と言えるだろう。




「これでこの暑ささえなきゃ最高なんだがなぁ」



暑さが増したとゆう点では少し不満があり、湊は一人、愚痴をこぼした。
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