妹なんていらない
と思ってすぐにため息をついた。




「うむ、大声を出すのは気持ちがいいな」




そう言う金髪馬鹿。



満足げに腰に手を当てる姿を見て思わず顔をひきつらせた。



ああ、何で俺の周りの連中はアホばっかしなんだ。



こいつは周りの連中が珍獣を見るような目で見ているのに気づいてないのか?




「おお、さすがは皆川先輩!
見事な海コールです!」



海コール?


なんじゃそりゃ?



「これでも肺活量には自信があるからな」



「おお!!
頼りにしてますよ!」



「するな馬鹿」



「あ、先輩!
どうですかご一緒に!

さあ!さあ!さあ!!」



「死んでもやらねぇ!!」
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