妹なんていらない
そんないつも通りの光景に、最近加わった新顔が現れた。



この、みんなで海へ行こう、的なイベントの実行犯(?)は一昨日買ってきたのだというおニューの水着姿で現れた。




「うわぁ、あっつーい。

日焼けしちゃったらどーしよー」




と、言う雨宮の表情はあくまで余裕。



わざわざ聞くまでもないが、あいつのことだ。


バッチリ日焼け止めを肌にぬってきたのだろう。


日焼け?何ソレ?

私は美白の天使様!

今日も私ってかっわいい〜♪



みたいな声がマジで聞こえてきそうだった。




「あれぇ?
高橋くん、そんなにマジマジと見ないでくれるぅ?

私、思わずセクハラで訴えちゃうかも〜」




ただ見ただけで何がセクハラか。


そもそもマジマジとなんて見てねぇ。


俺はあくまでチラッと見ただけであって、あいつを凝視した覚えはない。
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