先生なんかじゃない




次の日。

告白がどうなったかなんて知らない。

でも…



「あ、彩夏ちゃんおはよー!」



朝から体育館に来てた杉原さんの笑顔と、相変わらずのメンバーの楽しそうな雰囲気。

もちろん吏惟くんだって…



「あ、彩夏」



いつもと同じ笑顔で走って来てくれるのに、私はいつも通りでなんていれなくて。



「おい!」



目が合った瞬間その視線をそらしちゃって、しかも体育館から…

逃げ出してしまった。



「あ、篠原先生?」



通り様に嶋田先生に声をかけられたけど、聞こえない振りで走り抜ける。



大人のくせにバカみたい。

高校生とは違うんだよ?

こんなんじゃ、もう全然…



「私、なに泣いてんだろぉ…」



悔し涙なのか、悲しい涙なのか。

わからない分、自分でもどうしようもできない。



「篠原先生!どうしたんですか?」



追いかけて来てくれた嶋田先生。

でも、今さら顔を隠すこともできなくて…



「可哀想に…、そんなに悩んでたんですね。大丈夫ですよ、僕になんでも話してください」


「えっ…」



急に狭くなった視界と、柔らかく締め付けられる感覚。



……あの

嶋田せん、せ……?



ここで抱きしめられても…




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