先生なんかじゃない
ちょっと、ドキドキ…
どうしたらいいんだろ。
「彩夏!」
え、わ…!
吏惟くんまで来ちゃったし。
「何やってんだよ…」
「あ、あ…」
強くこっちを見てる吏惟くんの視線に、耐えて顔を上げてられる状態じゃない。
それに…
いくら教師同士だからって、嶋田先生とのこういう体制もどうかと思う。
私が慌てて嶋田先生の胸を押すと、嶋田先生は私の肩をぐっと掴んで吏惟くんを見た。
「お前みたいにフラフラしてる奴らのせいで、篠原先生がどんなに困ってるかわかってるのか」
「嶋田先生…っ」
「……なんだよそれ」
低くそう囁いて、吏惟くんも一歩こっちに近づいてこようとした。
でも私は、もうどうしていいかわからなくて…
「だから、お前らが篠原先生の周りをうろついてるから、篠原先生が他の先生方から悪いイメージを持たれるんだよ!…ね、篠原先生」
ただ嶋田先生の言葉に、うなずくしかできなかった。