先生なんかじゃない
「オレらが聞いても、力になれそうにないんだよな〜。彩夏ちゃんならわかってやれるかなーと思って」
「でも…」
それはどう見ても吏惟くんの後ろ姿。
たしかに元気はなさそうだけど…
「ほら、前に彩夏ちゃんに聞かれただろ?吏惟が自分の気持ちストレートに言っちゃうこと」
「……」
うん、聞いた。
でもそれは、そう意味で聞いたんじゃ…
「あいつ言う時も正直な感情をそのままぶつけちゃう奴だけど、受け取る時も同じでさ。ショックなことがあると、大砲に撃たれたみたいにあんな感じになるんだよね。少しもガードしないっつーか」
「そうそう。見てられないじゃん、あいつのあんな様子。全然笑わねーし、好きなお菓子も食わねーし」
吏惟くん…
そんなこと言われても、私にはどうすることもできないよ。
だって私は
「やっぱり立場とかいろいろあると思うけどさ、オレらにとってはそういうの関係ないんだよね。言い方によっちゃ、先生という相手には失礼かもしれないけど」
私に両手をあわせて、頼むねって戻っていくみんな。
そして杉原さん……
告白は?
「彩夏ちゃんのおかげで、すぐに友達に戻れたよ。ありがとう!」
「杉原さん…」