先生なんかじゃない



先生とか生徒とか。

大人とか高校生とか。



年上も年下も、全然関係ないくらい好きが大きい。

近づきたい気持ちが、大きくて抱えきれない。



「なぁ…、それならオレも彩夏も、悩む必要なくなるだろ?」



そっか…そうだよね。

卒業したら、重要なことはお互いの感情だけ。

困ることなんて、一つもないんだ。



「…ぅん」



私が小さくうなずくと、吏惟くんはパッと自分の体から私を離した。

そしてばっちり合わさる、ビーム光線のようにまっすぐな視線。



「っうそ!まぢで!?」


「えっ???な、なにがぁ???」



急に叫ばれても、私は何が起こったのかさっぱりわからない。

なんなの??



「彩夏オレのこと好きなの!?」


「ぅ、ぇ…なんでぇ〜」



そ、そんな…、吏惟くんわかってたんじゃなかったの?

だから、そんなこと言ったんじゃ…



「だってオレの言葉にうなずくってことはそうだろ?だよな?やっっったー!!オレすんげー嬉しいんだけど」



いきなりはしゃぎまくる吏惟くん。

私はすっごい
恥ずかしくて。



「ねぇ!ちょっと、吏惟くん!もう授業出ないとやばいよぉ」



なんか、
こんなんで良かったのかな。

恋のことに関しては、やっぱりまだまだ先生なんかになれないや。



私は耳まで赤くなってると思われる顔を必死で隠しながら

何度も吏惟くんの腕をたたいた。



「彩夏可愛い!すっげー好き!」



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