先生なんかじゃない
ふんわりと風に揺れた髪。
ドクン、ドクン…
やばいよ、そんなにカッコイイ顔して近づかれたら
ど、どうすればいいかっ…
「オレ彩夏が好きだよ」
「…っ!」
ドッキーーーーン!!
な、なな、何言っちゃってんの!?
まさかホントに、そんなこと言うとも思ってなかったし
っていうか、冗談でしょ!?
相変わらず爽やかに笑ってる余裕な吏惟くん。
そんな仕草にまでドキドキしちゃう自分も悔しいけど、教師をからかうにもほどがあるっ!
「っ、変なこと言わないでよ!」
私は目の前にあった大きな胸板をドンと押して、目を合わせないように反対側を向いた。
それでも多分、今私の顔は真っ赤になってるはずで
熱くて、熱くて…
「き、気をつけて帰りなさいよ!私はまだ仕事があるんだからっ」
そう言い残して、体育館への廊下を急いで戻った。
逃げたんじゃない!
…ただ、何回深呼吸しても
ドキドキは、なかなか止まってくれなかった。
もぉーっ、単なる生徒の一人なのに意識し過ぎ!
私のバカ!