許嫁
「シンデレラ、大丈夫?」


井戸で水を汲み私をねぎらってくれるのはシリアだけ。


あの2人に期待するだけ無駄な事はわかっている。


「あ、ありがとう」


「だいぶお疲れだねぇ」


手伝うというシリアの申し出を気持ちだけ頂いていたのは、これ以上手間を増やさせないため。


料理がことさら苦手なシリアは、皿洗いも同様に苦手らしい。


洗い物をすれば必ず1枚は割る。


事実キッチンでは、継母より使えない。
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