きみ
だから私は1人で資料を見て調べてた。

「なぁ、その本貸してくんなぁい?」

「あぁ、はい。」

「どうも。なぁ、あの2人って何かあると思わねぇ?」

「いや、別に、思わないけど…」

「そうか。」

「そうだよ!」

「なぁ、よこはまってどう書くの?」

「よこはまもわからないの?」

「悪かったな!」

「そーゆう事言うと教えないよ!」

「ごめん」

「横浜はこう書くんだよ。」

「Thankyou」

「とゆみぃ」

「何?ももこぉ」

「メモ帳持ってる?」

「あっ。持ってるよ!」

ももこは私の席の1つ前の席。
行動班ももちろん一緒。

「あと2日だよねぇー」

「うん。あと2日だよ~」

「とゆみってさぁ、鈍感?」

「へ?」

「だってさぁ気付いてないじゃん」

「何が?」

「矢田の事」

「矢田の事?」

「うん。矢田は絶対とゆみの事好きだって!」

「それは絶対ないって!だって、あいつの好きな人は、あっちゃんじゃん!」
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