きみ
横浜で何が起こるかなんて。

もし君が居なかったら、私は何も出来なかった。

君にはじめて心から感謝したんだ。

「着いたぁ」

「うん。やっと着いたぁ」

「あ、確かこの駅で写真撮るんだよね?」

「うん!」

「先生。写真撮って下さぁい」

あっ、そぉいえば横浜の時の写真。ほとんど君の隣だったなぁ。電車の席も。

「ハイ!チーズ。」

「ぁりがとぅございます。」

「やっぱ最初はランドマークタワーでアイス食べないとね!」

「うん!」

「ちょー混んでるね」

「うん。でもしょうがないよ。」

「まぁ。でも2人で並んでれば退屈じゃないしね!」

「うん♪」

「次はお土産だね」

「うん」

「ちょーいっぱいあるぅ」

「しかもちょーかわいいぃ」

「どれにしようか迷うねぇ」

「時間ないんだけど早くしてくれる?」

このいかにも感情のない言い方をするねは、真面目系優等生江川。本当ちょーウザイんだから!

「はぁい。」

「はぁい。」

「早く」

「まだ時間全然あるじゃん!」

「もぅランドマークタワーを出たんだからしょうがない。中華街にも行くんだから」
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