きみ
「はぁい」

「はぁい」

中華街そこで事件は起こる。もっと来る時間が遅ければ、こんな事にはなってなかったと思う。

「やば!ちょー人多くね?」

「うん。ヤバい」

「とりあえず行くか」

「ねぇー皆歩くの速いよー」

「とゆみが、歩くのおせーんだよ」

「祐輔君うるさいんですけど」

「普通はさぁ、男子が女子の歩くペースに会わせるんだよ!」

「そーだよ!つか、ももも歩くの速いよ。」

「とゆみが遅いんだよ」

「ねぇ、皆」

「とゆみ急いで」

「あれ?ここ何処?皆?」

中華街から少し離れた、人通りの少ない倉庫。

私は、道に迷ったうえに、皆ともはぐれてしまったようだ。

「ねぇ、ねぇ。君何処の学校?」

いかにもチャラい奴ら。

「…。」

もちろん無視。

「無視してんじゃねぇよ!テメェーラやっちまえ」

「ちょっと。やめてよ!離してよ!」

中2が高校生男子3人に勝てる訳がない。

私は近くの倉庫へ連れて行かれた。

無理矢理寝かされ、手足をロープで縛られ、口もふさがれた。
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