粛清者-新撰組暗殺録-
近藤の命令で、永倉と斎藤は素早く動く。

しかし…。

総司はその場に立ち尽くしたままでいた。

…できる訳がない。

ついこの間笑顔で会話を交わした人間を、どうして斬る事ができるだろう。

そんな総司に…「!」

土方が肩を叩いた。

「心配するな…お前の手は煩わせん」

「…土方さん…?」

総司が振り向いた時、土方はもう廊下の突き当たりを曲がるところだった…。

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