粛清者-新撰組暗殺録-
山南はゆっくりと立ち上がり、自嘲気味の笑みを浮かべる。
「斎藤君の次は永倉君か…俺もつくづく運がない…」
「同感だ」
永倉は刀を抜き、切っ先を山南に向けて構えた。
「おおおおおおっ!」
躊躇も容赦もなく、永倉は山南との間合いを詰めた。
そして一撃目に喉元、二撃目に鳩尾への鋭い刺突を放つ!
「くぅっ!」
紙一重の見切りで一撃目をかわし、次の鳩尾への刺突も僅かな傷でかわし切る山南。
この窮地において永倉の剣をかわす、その見切りの正確さは見事なものだった。
しかし。
「我が剣に死角なし!」
永倉が叫んだ。
同時に刀の横腹中程に左手を添え、強烈な斬り上げを山南の顎に見舞う!
「斎藤君の次は永倉君か…俺もつくづく運がない…」
「同感だ」
永倉は刀を抜き、切っ先を山南に向けて構えた。
「おおおおおおっ!」
躊躇も容赦もなく、永倉は山南との間合いを詰めた。
そして一撃目に喉元、二撃目に鳩尾への鋭い刺突を放つ!
「くぅっ!」
紙一重の見切りで一撃目をかわし、次の鳩尾への刺突も僅かな傷でかわし切る山南。
この窮地において永倉の剣をかわす、その見切りの正確さは見事なものだった。
しかし。
「我が剣に死角なし!」
永倉が叫んだ。
同時に刀の横腹中程に左手を添え、強烈な斬り上げを山南の顎に見舞う!