最後に初めまして。
俺は携帯からヒロの番号を呼び出した。


RRR…RRR…RRR…。

「頼む出てくれ…。」

RRR…RRR…RRR…ピッ。

「ヒロ?…――。」

『おかけにな…―。』

「留守電話か?」


ピンポン…ピンポン…。

――… !?

古都? 真夕美?

俺は足を引きずりながら急いで玄関まで向った。

鍵を外しドアを開けるとそこには薫が立っていた。


『こんばんわ。少し時間いい?電話でバイバイは少し寂しいでしょ?』

「ああ…。来る途中変わった事なかったか?」

『何も…。何か訳ありみたいね?またにする?』

「いや…入るだろ?」


部屋に入った薫はいつも通り慣れた手付きでコーヒーを入れてくれた。

俺は座って待っていたが真夕美の言葉が気になって仕方がなかった。


『それで…どう言う心境の変化?もう遊ばないって信じられないけど。一応聞く権利はあるはずでしょ?』

「ああ…。実は…―。」


薫とはもう3年になる。俺の事を知り尽くしているから古都の事は全て話をした。


『登が恋ね…。なら仕方ないわね。でもその子には興味あるわね。』

「どうしてだ?」

『それは貴女が抱いて来た女性が出来なかった事を数日で恋させたのよ。興味ないって言ったら嘘になるわ。』


そう言って薫はコーヒーに口を付けた。
カップには真っ赤口紅が残っていた。
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