さよならとその向こう側
そのまま部屋に戻った。

本当はすぐにでもシャワーを浴びたかったけれど、万が一スッピンを見られてしまうかもしれないと思うと、とてもお風呂場に向かう事など出来なかった。


ベットに横たわってテレビをつける。

いつもなら、このまま眠ってしまいそうな程疲れているはずなのに、全く寝付く事なんて出来なくて、階下のリビングの話し声や物音が気になってしまう。


少しメイクを直して、リビングにお邪魔しようか?

そんな事も頭をよぎったが、仕事の話をしているのかもしれない。
私が行ったら邪魔になるかもしれない。



色々悩んで落ち着かなかったけど、結局部屋から出る事は出来なかった。




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