幼なじみ〜first love〜
「パパが中学二年生の時な、家族で温泉旅行へ行ってな…」




パパは、ゆっくりとあたしに話し始めた。




――…旅行先の夜、ひとりで星を見ようと旅館の庭に出たら、同い年ぐらいの浴衣を着た女の子がベンチに座って星を見ていた。




その美しすぎる少女に、パパは一目惚れをした。




話しかけて、一緒に星を見て、隣に座っているのが精一杯だった。




まだたったの14才だった。




しばらくすると、その少女の母親が、彼女を呼びに来た。




“みずほ〜?そろそろ部屋に戻るわよぉ”




そのみずほという少女は、パパに手を振り行ってしまった。




「高校生になって、ママと出会って、ママと付き合って…その少女のことは忘れかけていた」




けれど…再び

出逢ってしまった……
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