幼なじみ〜first love〜
母ちゃんが死んでから、俺は抜け殻のようで…
俺は家の近くの噴水広場でボーッと空を見てることが多くなっていた。
『あーおっ!』
芝生の上で寝転ぶ俺を、上から沙羅が覗き込む。
『沙羅…』
『ふふっ…』
『学校サボって何してんだよ…』
『それはこっちのセリフ!沙羅はもぉ卒業するからいいけど、蒼はまだあと1年あるんだからね?学校サボってばっかりじゃだめだよ…?』
『ん…わかってる』
『空…きれぇだね……』
そう言って沙羅は、俺の隣に寝転んだ。
目を閉じると、太陽の匂いがする…
俺の心を
暖かく包み込んでくれているような気がした…
『ねぇ…蒼、沙羅にはわかるよ…。お母さんがいない寂しさも…お母さんが死んでしまった悲しさも……』
沙羅の母親は、病弱だったらしく、沙羅を産んですぐに亡くなっている。
沙羅には母親の記憶がない。
『沙羅を産まなきゃ…ママは死ななかったのに…ママが生きていたら…パパは寂しい思いなんてしなかったのにって…』
沙羅は俺の手をぎゅっと握りしめた。
『でもね…自分の命かけても産んでくれたママに、謝るのはもうやめたの…』
『うん…』
『愛してるから産んでくれたんだよね…蒼…子供を愛してない母親なんていないよ…』
『…沙羅……』
『蒼のお母さん…蒼を愛してたよ…絶対…忘れないで…』
俺は家の近くの噴水広場でボーッと空を見てることが多くなっていた。
『あーおっ!』
芝生の上で寝転ぶ俺を、上から沙羅が覗き込む。
『沙羅…』
『ふふっ…』
『学校サボって何してんだよ…』
『それはこっちのセリフ!沙羅はもぉ卒業するからいいけど、蒼はまだあと1年あるんだからね?学校サボってばっかりじゃだめだよ…?』
『ん…わかってる』
『空…きれぇだね……』
そう言って沙羅は、俺の隣に寝転んだ。
目を閉じると、太陽の匂いがする…
俺の心を
暖かく包み込んでくれているような気がした…
『ねぇ…蒼、沙羅にはわかるよ…。お母さんがいない寂しさも…お母さんが死んでしまった悲しさも……』
沙羅の母親は、病弱だったらしく、沙羅を産んですぐに亡くなっている。
沙羅には母親の記憶がない。
『沙羅を産まなきゃ…ママは死ななかったのに…ママが生きていたら…パパは寂しい思いなんてしなかったのにって…』
沙羅は俺の手をぎゅっと握りしめた。
『でもね…自分の命かけても産んでくれたママに、謝るのはもうやめたの…』
『うん…』
『愛してるから産んでくれたんだよね…蒼…子供を愛してない母親なんていないよ…』
『…沙羅……』
『蒼のお母さん…蒼を愛してたよ…絶対…忘れないで…』