幼なじみ〜first love〜

運命に導かれて。



それか運命の悪戯だとしても。



あたしと蒼は

この星に生まれた……―――。





生まれてからずっと

一緒に過ごした。



悲しい時も

嬉しい時も


苦しい時も

楽しい時も



いつも一緒にいた。




あたしは自然に

蒼に恋をした



幼い頃、約束をした



“ずっと蒼くんのそばにいるよ”



“あのふたつ星のように…あたしたちいつも一緒に…”



蒼の幸せは

あたしの幸せ



あたしの願いは

蒼の願い



ふたりでひとつだった



ふたつ星に名前をつけて


願いをこめた




やっと想い合えたのに




蒼との距離は離れてゆくばかりで




何度も何度も


まちがいを繰り返して




すれ違ってばかりで



傷つけて

傷ついて


いっぱい泣いて




それでも愛し続けた




遠回りばかりして


でも




大人になったあたしがいま思うのは




蒼と一緒なら




この先も


どんなことでも




乗り越えられる




もう子供じゃないから




何も縛られるものはないから




もっと上手に愛せる




もっと蒼を思いやれる




変わらない愛で


繋いでいく




あたし…わかったの




蒼がいなきゃ


あたしはあたしじゃない
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