幼なじみ〜first love〜
蒼の背中に手を回して、服をぎゅっと掴んだ。
「逢いにいこうって思ってたの…」
「俺が迎えに行くって言っただろ…?」
「…うん…でも……逢いたくて…」
本当に…逢いたかった
逢いたかったよ…蒼
「俺も……」
繋いだ手を
もう二度と離しはしない
「…何…から……言えばいいのかな……?…蒼……」
伝えたい想いは
数え切れないほどあるのに
何ひとつ蒼に言えなくて
「何も…言わなくていいよ」
「蒼……あたし…」
蒼はあたしの身体をそっと離し、あたしの涙を指で拭ってくれる。
触れあえばわかる
あたしたちは
同じ気持ちだってこと…