Drop Piece
「……じゃーな」
『ちょっちょっちょっと待てよ!!電話してきたのそっちだろ!』
「はい、俺!とか意味わかんねぇ返事する奴に用ねぇから」
『仕方ねぇじゃん!急にだったんだからさ』
電話は普通、急にくるもんだよ、と心の中で呟いた。
ただでさえ、馬鹿とオーナーの二人で疲れてんのにこれ以上話すのは体力の無駄だと判断し、切ろうと電話を耳から離す。
ちょいちょいっと肩を叩かれる。
……は?
振り向くと馬鹿が手を差し出して代わって?と言った。
「もう安否確認したからいいんだよ」
『壱流、誰と喋ってんだよ!?』
耳に大音量の晴翔の声が響く。
「話したいっ」
「勝手に電話すればいいだろ」
『なぁっ!壱流、誰と喋っ…』
「いーじゃねぇか、壱。代わってやれよ」
三人共、勝手に会話を進めていく。
は、とため息をつき電話を馬鹿に渡した。
「……もう、うっせぇから電話しろよ」
「ありがと!」
にこり、と笑い電話を受け取った馬鹿は電話を耳に押し当てる。
「もしもしっ!晴翔?」