※愛は送料無料♪〜Beautiful Love編〜

「あ、あの…蓮井サンのいちばん好きな花ってなんですか?」



「僕ですか?」



一瞬きょとんとした蓮井サンは
考えるようにえりあしの辺りを掻く。



「花の名前はよく分からないけど

…そうだなぁ

…強いて言えば、――ヒマワリかな」



「ヒマワリ?」



蓮井サンはトラックの側面に描かれた
会社のマスコットに手を触れる。



「ほら、こいつに何となく似てるでしょ? ヒマワリって」



まるで蓮井サンの笑顔のような
太陽が笑っている
蓮井サンの会社のマスコットキャラクター。



「これも会社愛ってヤツ?」



ニカっといたずらっぽく笑って
蓮井サンはトラックの側面に描かれたキャラクターを愛おしげになでなでする。



「じゃあそろそろ僕、仕事に戻りますね」



蓮井サンが片手をあげる。



あ…



運転席に向かうその背中に向かって
あたしは思わず叫んだ。





「あたしも大好きです! ヒマワリの花!!」





思いのほか大きかったあたしの声に
目を丸くして振り返った蓮井サンに
勇気を振り絞ってこう続けた。







「ヒマワリみたいな笑顔の蓮井サンは、もっと好きです。


大好きです!


お仕事頑張って下さい!!」







< 14 / 35 >

この作品をシェア

pagetop